第1回日本周産期麻酔科学会学術集会

ごあいさつ

藤野 裕士
第1回日本周産期麻酔科学会
学術集会
会長 藤野 裕士

日本周産期麻酔科学会第1回学術集会の会長を拝命しました。メインテーマは「麻酔科医 ともに周産期医療最前線へ」とさせて頂いております。2022年3月12日(土)・13日(日)の2日間、大阪大学コンベンションセンター(大阪府吹田市)で開催いたします。
麻酔科学の歴史を紐解くと麻酔科学の進歩と周産期麻酔には強い関わりがあることが分かります。現在麻酔科学はその進歩とともに細分化しておりますが、その根本に周産期医療があることに異論はないと思います。残念ながら長い歴史があるからといって医療が問題なく行われていることにはなりません。特に近年は妊婦の高齢化や合併症を持つ妊婦の増加に伴い、以前より高度な麻酔管理や集中治療が必要とされる機会が増えています。また、無痛分娩の需要増加は周知の通りですが、事故の報告も散見されるようになってきています。今こそ周産期医療全体に麻酔科医がより積極的に関与し、より質の高い周産期医療と安全を提供する必要があると考えます。さらに胎児治療や新生児治療の進歩にともない麻酔科医の積極的な貢献が必要とされています。
このように周産期医療の現場からは麻酔管理、集中治療、ペインクリニックのすべての領域で麻酔科医への期待は高まる一方です。しかし周産期医療の対象となる妊産婦、褥婦、胎児、新生児に安全で質の高い周産期麻酔管理を提供するためには、麻酔科医自身も周産期医療に関する知識を深め、経験を蓄積する場が求められています。しかし麻酔科医を中心とし麻酔科のためにこの分野をカバーする学会はこれまで存在しませんでした。そのため日本周産期麻酔科学会を立ち上げることになり、今回第1回学術集会を開催する運びとなりました。
周産期医療の現状での問題点と今後期待される発展を概観することで参加される皆様の今後の方向性を考える一助となる学術集会となるよう準備を進めているところです。皆様のご参加をお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。